PoiyomiでVRChat向けのFallback対応をする場合は、主に以下の2つを確認します。
PoiyomiのInspectorで一番下にあります。
- VRChat Fallback Shader
- Render Queue
Fallback Shaderは、相手のSafety設定などでPoiyomi本来のシェーダーが表示されない場合に、代わりにどのシェーダーで表示するかを指定する項目です。
Render Queueは、Unity上での描画順を決める項目です。
不透明・カットアウト・透明など、マテリアルの種類に合わせて設定しておくと、Fallback時の表示崩れを減らしやすくなります。
設定の早見表
| 元の見た目 | Poiyomi Fallback Shader | Render Queue | 数字目安 | 向いているパーツ |
|---|---|---|---|---|
| 不透明 | Standard/Opaque/OneSided または Toon/Opaque/OneSided | Geometry | 2000 | 肌、服、髪、靴、普通の小物 |
| トランスクリッピング | Toon/Cutout/OneSided または Unlit/Cutout/OneSided | AlphaTest | 2450 | 髪の抜き、まつげ、レース、端を切りたい透明パーツ |
| カットアウト | Toon/Cutout/OneSided または Unlit/Cutout/OneSided | AlphaTest | 2450 | まつげ、アイライン、模様抜き、穴あき布 |
| 透明 | Unlit/Transparent/OneSided または Hidden | Transparent | 3000 | チーク、涙、ガラス、薄布、半透明デカール |
※特殊な肌マテリアル等入れていた際にFallbackであまり意図しないような状態になっていた場合、Toon > Opaqueを設定するとPoiyomiの凝った肌設定をそのまま再現するのではなく、Fallback用にかなり簡略化された見た目になります。
不透明 / Opaque
不透明は、透けない通常のマテリアルです。
肌、服、髪、靴、小物など、基本的なパーツはこの設定で問題ありません。
おすすめ設定は以下です。
- Fallback Shader:
Toon/Opaque/OneSided - Render Queue:
Geometry - 数字:
2000
見た目をより標準的にしたい場合は、Standard/Opaque/OneSided でもよいです。
アニメ調・トゥーン調の見た目を残したい場合は、Toon/Opaque/OneSided が使いやすいです。
裏面も表示したい服や布の場合は、選択肢にあれば DoubleSided を選ぶ。
トランスクリッピング / TransClipping
トランスクリッピングは、透明表現を使いつつ、薄すぎる部分を切り落とすような設定です。
ただし、Fallbackでは元のTransClippingの見た目が完全に再現されるわけではありません。
そのため、Fallbackでは基本的に Cutout扱いに寄せる のが安定しやすいです。
おすすめ設定は以下です。
- Fallback Shader:
Toon/Cutout/OneSided - Render Queue:
AlphaTest - 数字:
2450
髪の抜き、まつげ、レース、透明の端を切って安定させたいパーツに向いています。
一方で、チークのような柔らかくぼかしたい表現にはあまり向きません。
ぼかし感よりも、切り抜き感が出やすくなります。
カットアウト / Cutout
カットアウトは、「見える」か「消える」かの二択に近い設定です。
半透明のようななめらかな透け感はありませんが、透明より描画順が安定しやすいのが特徴です。
おすすめ設定は以下です。
- Fallback Shader:
Toon/Cutout/OneSided - Render Queue:
AlphaTest - 数字:
2450
まつげ、アイライン、髪の抜き、レース、服の穴あき表現などに向いています。
透明表現で表示が崩れやすいパーツは、Fallback時だけCutoutに寄せることで、見た目の破綻を抑えやすくなります。
透明 / Transparent
透明は、なめらかに透ける設定です。
チーク、涙、ガラス、薄布、半透明のデカールなどに使います。
おすすめ設定は以下です。
- Fallback Shader:
Unlit/Transparent/OneSided - Render Queue:
Transparent - 数字:
3000
ただし、Fallbackでの透明表現は崩れやすい場合があります。
特に顔まわりの透明パーツは注意が必要です。
チーク、顔影、涙袋の影、目元ハイライトなどは、Fallback時に中途半端に残ると、顔に板のような表示が出たり、不自然な色の重なりが出たりすることがあります。
そのため、顔まわりの透明パーツは、あえて
- Fallback Shader:
Hidden
にして、Fallback時には非表示にするのも安全な選択肢です。
使い分けのまとめ
肌、服、髪などの透けないパーツは、基本的に以下で問題ありません。
Toon/Opaque/OneSidedGeometry 2000
まつげ、アイライン、髪の抜き、レースなどは、以下が安定しやすいです。
Toon/Cutout/OneSidedAlphaTest 2450
トランスクリッピング系のパーツは、Fallbackでは完全再現を狙うより、Cutout扱いに寄せるのが無難です。
チーク、顔影、涙、薄布などの半透明パーツは、見せたい場合は以下を試します。
Unlit/Transparent/OneSidedTransparent 3000
ただし、顔まわりの透明パーツはFallback時に崩れやすいため、事故防止を優先するなら Hidden にして消すのもおすすめです。
ざっくりとした考え方
Fallback設定は、通常表示の見た目を完全に再現するためのものというより、Safety設定などで本来のシェーダーが使えない時に、最低限破綻しにくく見せるための設定です。
そのため、すべてを無理に表示しようとするよりも、
- 不透明パーツは不透明として見せる
- 抜きのあるパーツはCutoutに寄せる
- 半透明で崩れやすいパーツはHiddenも検討する
という考え方で設定すると、Fallback時の見た目が安定しやすくなります。


